真夏兎の跳ねる庭

ゲームの実況動画を投稿している女性配信者です。アクション系やホラーを中心に、世界観や雰囲気重視で、良質な物語との出逢いを日々求め中。

FF14漆黒語り(その1)

 

ごきげんよう、まなと です(*^-^*)
YouTubeにて活動中の、【ゲーム配信者】です。


熱いモノは熱いうちに!
ということで、漆黒クリアの興奮冷めやらぬ『FINAL FANTASY14』。

その、漆黒編について、感想など書いていこうと思います。


※ネタバレ満載です。
メインストーリーの新生~漆黒まで含めております。
未プレイの方はどうぞご注意ください。

 

◆そらのいろ
FF14は、グラフィックも大変によろしい作品。


たとえば森。
訪れる場所によって緑の深さや色合いは全く異なり、

そこに暮らすモンスターや植物、街や村を形成するひとたちの暮らしぶりも、

その風土が色濃く出ています。


平原、海岸、岩場、丘、そして空。
地形もせかいも、実に様々なバリエーションがあり、

行く場所行く場所、多彩で、幻想的な光景が広がっていて。
生きている種族も様々に、そこでは毎日、彼らの生活が営まれている。
そして、その命が暮らす大地、風景は、時間帯によっても表情を変えるのです。


頭上に広がる、果てしのない蒼穹
かと思えば、気付けば耳に届く雨の音。
心地よい篠突く雨の律動に誘われて、遠くに見える稲光。

黄昏に暮れる空。

すべてが夕陽色に染まる頃を経て、見上げれば、視界を埋め尽くすほどの星の海。
白くやわらかな光を放つ月と、街の灯りの美しさに心を奪われる時間。


目に映る景色だけでなく、音でも変化を感じさせる、
そういうさりげない演出のなされ方が、また良くて。
異なる曲でなく、同じ曲に、アレンジを施すところが、良いのです。
……後述するアーモロートのように、ああいう同一曲の使い方もまた、

いとをかしが過ぎるわけですが、、、(誤用)

ふだん暮らす現実の世界でも、もちろん天候の変化はあります。
陽はのぼり、夕刻を経て、夜になる。
そして朝が巡り……繰り返される、毎日。


だから。

乳白色の光に包まれた、白夜のせかい。
見たこともない光彩を放つ森が、本当に美しかった。

雨も雪も降らず、朝も昼もなく、かわることのない風景のつづく様が。

閉ざされ、終わりの刻をただ待つだけの、そのせかいが。


請い願われ、喚ばれて行った、そのせかい。
いっそ神聖とすら思える空のした、
だれひとり、本物の「夜空」を知らない、そのせかい。

 

【漆黒のヴィランズ】

 

最 高 で し た 。 。 。(´;ω;`)ウッ…

 

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◆物語に叛逆を受ける

以前に、偶然かどうか「光が強くなりすぎたらどうなるんだろう?」と自分の動画で言ってたんですが、あぁ、そうかこういうことになるんだなと(笑)

それは、闇の力があふれてバランスが崩れる、という話からの何気ない疑問だったのですが、「光」と聞くと「善」という印象が強く、マイナス的なイメージには結びつかず、まるで想像がつかなかったんですよね。
善いもので満たされる世界で、悪いことなんて起こらなくない??て。


その、「光」の持つ「善」のイメージすらも覆したのが、
このサブタイトル、「漆黒」。
しかも、【叛逆者たち】ですからね。これが実に、にくい。


その名を最初は誰も知らず、冒険を続けるなかでやがて「光の戦士」と呼ばれ、

知らず多くの人々に慕われ、未来にまで希望の英雄譚と語り謳われる主人公(プレイヤー)。
それが、「第一世界」では逆に、「闇の戦士」として光に抗う、闇を取り戻すために戦うというんですから、もー、こんなに罪なタイトルがありますかと。


蒼天にしても紅蓮にしても、テーマとされる「色」と「〇〇」と冠された部分に、シナリオを進める中で何度も何度も「ヤラレタ!!!!!」と唸ったり泣いたりしながらプレイをしてましたが、今回は特に凄いインパクトでした。


「闇」を取り戻すことが、その世界を救うことになる。
「闇」を祓うことではなく、むしろ祓うべきが、「光」。

 

光と闇の反転、すなわち、善と悪の反転。
光と闇が持つ意味合い、価値観そのすべてが、一瞬にして逆転する世界。


……おもしろすぎやろ、と。。。
天才の発想すぎるんですよ、本当に。。。


それこそ、新生、蒼天、紅蓮に関しては、同じ世界で、ざっくりといえば「帝国」「アシエン」という共通の敵が居るという、分かりやすい構図だったものが、今度の舞台となる世界が抱える問題は、敵がヒトですらないという……。


紅蓮にしても、皇帝との和平の道を探るテーブルに着いた際、決定的に決裂することが決まった際、ここが旅の終着、一区切りかと思ったものです。
暁を主軸に、エオルゼア、イシュガルド、アラミゴ、ひんがしの国――多種多様な種族、その数だけ抱える問題。暗躍するアシエン。
そうしたものを丁寧にほどき、あるいはわだかまりを解放し、信頼と希望を未来へと繋ぎ結んできた、本当にこれまでの歩みのすべてが在ってこそと思わせての、「みんな」が駆けつけてくれた、あの戦場。


そしたら、ですよ???


セカイ自体、舞台自体が変わって、しかも、この展開。
かといって、新たな物語のラインが走るかと思えば、本編だと思って今まさに歩いていたこの道ですら、もともとが気の遠くなるほど遠い過去、古代世界の崩壊に始まっていた物語の、ほんの一部に過ぎない、とか。。。

正しいのはだれなのか、せかいを救うとはどういうことなのか――ただでさえ難しいその問いが、さらに難解に、そして重たくなっていく。


物語自体、過去から現代という流れにとどまらず、遥か未来へも通じるという……壮大すぎるんですよね……。。。もはやため息しかでない。
闊歩する敵にビクつきながら、おつかいに駆け回っていた、在りし日。
世界を、国を守ろうとするひとたちの想いを知り、ともに戦い、冗談なの?というくらいとにかく涙なしには進められなかったあの日々、あのシナリオ。
……そんな物語が、まさかこんな展開を迎えることを、どう予測し得たというのだろうほんとうにこのゲーム最高かな?????(笑)


Twitterでも当時、漆黒に入ってすぐの頃に私が騒いでいた理由がこれでした。

思わぬ叛逆。けれど、それがたまらなく嬉しくて。


何しろ、「光」に呑まれるんですからね。
今まで、「希望」の象徴であったはずのものに。
種族や年齢、老若男女関係なく、等しく訪れる、終焉。
異形となり果て、ひとがひとを、やがては世界を喰らい尽くす――こんな絶望があるかと。


そして、こんなに胸の躍る話があるかと。

 

ゆえに、水晶公に喚ばれてすぐ。
アルフィノかアリゼーか、どちらに先に会いに行くかという選択で、

折しもアリゼーを選んだ私は。
この「第一世界」がどのような状況なのかを知る、
もっとも分かりやすい洗礼を受けたのでした(笑)


初めて目にする、ひとが「罪喰い」へと堕ちる場面。
そして、確信しました、あのときに。
――漆黒、ぜったい好きなシナリオだ、と。

 

……いやぁ、しかし怖かった……繭が……だがそこがイイ。。。
襲われて終わり、じゃないあの描写――生々しく、「産まれる」、その過程。
このせかいに生きるひとは世界が光に覆われている限り、
その身にバケモノとなる因子を延々と溜めてしまうという、
呪いのような、それ。
「罪喰い」というネーミングから、
罪とは何なのか、生きることは罪なのか、などと色々と考えさせられたのを覚えています。

 

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そして、テスリーンの最期。
異郷でのアリゼーが過ごしたこの1年のことを思うと、泣けてしまうんですよね、、、
彼女が用心棒として――そもそも、腕を磨こうと思ったその動機が個人的にすごくいじらくてというのもあって――居た場所が場所なだけに、こうした罪喰いの転向に何度立ち会ったということもないだろう、アリゼーとテスリーン。

あんな最期でいいわけがない。あんなに唐突に終わりが来ていいわけがない。

彼女たちのことを思えば、それはもう泣かないわけがないという。。。

テスリーンの遺した言葉は、「彼」に届いたのかな。。。


かくして幕を開けた私の「漆黒の叛逆者」としての旅は。
こんな風に、行く先々、泣いてばかりでした(笑)

道中、再会を果たしていく賢人たち。
そして水晶公、アルバートと「闇の戦士」たち、……アシエン・エメトセルク。

もう、どこをとっても良すぎていけないんですよ、漆黒。。。

 

ということで、今回も長くなりましたね。。。

つづきは、またいつかの月夜に。


ここまで読んでくださってありがとうございました!

真夏兎◎まなと

 


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