真夏兎の跳ねる庭

ゲームの実況動画を投稿している女性配信者です。アクション系やホラーを中心に、世界観や雰囲気重視で、良質な物語との出逢いを日々求め中。

エンディング動画を作成した話

ごきげんよう、まなと です♪
YouTubeにて活動中の【ゲーム配信者】です。

 

今回は雑記です。

先日つくった、エンディング動画にまつわる、ちょっと濃くて、ちょっとヘンで……でも、大切なことに気付いた、そんな長い長いお話をしようと思います。

 

◆導入と、余韻と


本編であるゲーム実況とは別に、
チャンネルの紹介……でもないけれど、
雰囲気をお伝えするため、また、トクベツな体験をしてほしいと思って、
オープニングとエンディングをつくっています。

トクベツな、というのは簡単に云うと、
私の動画を観た方に、ドラマチックな体験をしてほしい、と思うんですよね(`・ω・´)ドヤァ
……大げさに、そして、大まかに云っちゃってますが、要は、観てワクワクする、愉しい!と思ってもらえる体験をしてほしいなってことです(笑)


特に注力しているのがエンディング。


これから始まるぞ、という期待感を盛り上げるオープニングももちろん大事ですが、
主役はやはりゲーム。
となれば、早く本編を観ていただくことを目的に、
そちらは比較的軽めにつくるようにしています。
(近年、そうとも言い切れない感じの仕上がりになってますけれどもご愛敬w)


そうして、本編が終わってそこから始まるのが、エンディング。


一般には、チャンネル登録や高評価をお願いしたり、
興味を持ってくださった方へ、「こんな動画もやってます!」とアピールするのに
うってつけの場でもあります。


でも、一番大切にしているのは、余白。


余白――非現実から現実へと戻る、そのほんの少しの隙間。
動画が終わったから、じゃあすぐに現実に……では、なんだか淋しいし、
プレイしたのがストーリー性の強い作品であれば尚更に、
その物語の中で感じたものを、自分のなかで味わってもらう、
余韻を残す、そうした時間を含めて、私のつくる実況動画として楽しんでほしいという、想い。


ライブでいうと、アンコール、みたいな。
ゆえに、エンディングは特に力を入れたいと思っています。
……それに本編が終わっているだけに、少しばかりシュミを全開にしても、
大丈夫だろうという思惑もあったりして(笑)

だからこそ、私のチャンネルだから出来る、
ちょっとヘンで、ちょっと残念な、でもいつも全力で、エンディング動画をつくってきました。


でも、今回リニューアルした動画は、ちょっと事情が異なっていて、
完成までに思わぬ苦しみを味わうことに……。

 

◆最高の曲


今回のED動画で、一番最初に決めたのが、曲でした。
普段から、これぞという気に入った楽曲はストックしておくのですが、
今回は一から聴いて、探すことにしました。


そうして出逢ったのが、『ハレルヤ・ネットワーク』。


……もう、衝撃的といってもいい、いわば一目惚れの曲でした。
歌詞も、曲調も、一度聴いて「あ、みつけた」って。
驚くほどすんなりと、自分の中に落ちてきたんですよね。

その曲で描かれる世界はリアルの自分とも重なる風景でもあったし、
今の、配信者(と胸を張れるほど立派な自覚はないんですけどねw)として見ている風景とも重なるようで。

配信活動を通じて、ひとと出逢ったり、新たな接点を持ったり。
動画を通じて、ひとりひとりが確かに、確実に、「みんなで、みんなが繋がっている」という感覚。

ちっぽけな自分のセカイに拡がりを感じるその感覚ままに、
この曲に共感するポイントがとにかく多くて……大好きになってしまいました(笑)

 

◆「わたし」はだれ?


曲からいんすぴれーしょんを受けて、じゃあがんばって作るべさ!!!と意気込んだ次の瞬間、ぶつかった壁は、あろうことか、自分自身でした。。。

 

結局のところ私は、外側こんがり、中は生焼けな小麦粉に過ぎなかったのです……。
いきなり何の話???って感じですよね(笑)

 


つまるところ、絵です。

 


私は、ゲーム配信で活動をする上で、自画像を持っていません。
「まなと」と名をつけたドーナツという依り代はあるけれど、
ヒトとしての姿を持っていません。

こういうときにすごく自分でも面倒な性格だなって思うんですが、
自分で自分を描けないんですよね(笑)
自分自身でさえ、自分のことを掴み損ねていて、まるで姿をわかっていないから。
自分で描いたところで「これはちがう……」と思って、認められないんですよね、、、


なので、こうした曲から生まれる自分の感情や思考でさえ、
表現するための画(敢えて絵とはいわない)を、思い浮かべることができなかったのです。


しかもこの曲は、女性二人のツインボーカル
(「みんな」や「個人」を象徴するかのようなこの"ふたり"というボーカルの仕組みがすでにシビレるような演出だし、異なる質感の女声の美しさ、ハーモニーの心地よさがとにかく最高だし、単純に胸が高鳴るw)


その意味では私は曲を象徴するような状態になく……平たく言うと、活動の上でパートナーを持たないし、
コラボするような仲良し配信者さんもおらず……ゆえに、ふたり描く根拠がまるでなくて(笑)
でも、どうしてもこの曲を使いたくて、もしも使うのであればぜったいに絵には女子二人いないとダメだと勝手に思ってて(笑)


なればと、ラジオ企画「まなとら」の中でもちらっと話すことがあったりした、
名誉マスコット(笑)の「マナちゃん」に加え、もう一人描くか!と思ったり、
もういっそ無理くりドーナツを擬人化しちゃ!!!と思ったりもしましたが、
存在には、ちゃんと出自や意味を付与しないと、
やみくもにテキトウもできない面倒なヲタク、それが私!!……やだつらい、、、


ということで、最高の曲は見つかったけれども、全く作業が進まないという状況に陥りました。
これが今年の5月の頃だったと思います……。


ところで、私はゲームも好きだし、絵を描くのも好きだし、歌ったり、こうして文章を書くのも好きです。
読書も、映画をみることも、ひとの話を聴くことも好きです。
まとめると、"物語"が好きです。

……あまり共感は得られにくいと思いますが、
たとえば、建物。たとえば、本の匂い。
それらにも物語を感じるし、髪のひと房だったり、文章の一節を、描いて、書いているとき、
その瞬間も物語を感じる――そんな感覚があります。

それはつまるところ、自分との対話。
物語を通じて、過去や現在、かすかに自分を重ねて。
だからそれはいつだって問いかけに満ちていて。

幼いモラトリアムから卒業できないまま、未だ掴めないのが自分の姿。
別に、ゲーム実況にリアルを重ねる必要性も、自分を投影する必要もないというのに、
どうしてか、「自分」をみつける方法ばかり、遊ぶついでに、愉しいことをするついでに、探している。
(ゲームも、純粋に遊ぶためというほかに、そうしたアプローチのひとつとしてみている面もあるんですよね)
承認欲求ともまた異なる、影法師を追うようなこの気持ち……実に厨二らしさ全開で微笑ましい、で、す、ね……(笑)

 

そうして、いつまでも進まないED動画作成は、本当に突然、完成することとなります。


きっかけは、2枚のイラスト。
ある日、友達から贈られたものでした。

それは、私が描いた名誉マスコット(やめたげてよぉ)のマナちゃんをベースに、
けれどもすごくすごく素敵なアレンジのなされた桃色の髪の女のコと、
仲良くなったすぐの頃、想像で描いてくださった「まなと」の姿をベースに、
こちらも細部に至るまで「わたし!!!」ていう要素をいっぱいに散りばめた姿の銀色の髪の女のコ。


彼女たちは、私の声からイメージして、描いてくださったそうです。
カワイイ系と、クール系。
ふたり居るけれど、どちらも、私。
(とはいえ、キャラとしては別個の存在、別人格設定(?)なのですけどねw)


……この時点で、めちゃくちゃ嬉しかったんですよね。。。
私は単純なイキモノなので、イラストをいただけた、そのことが(笑)


リスナーのみなさんから寄せていただくことのある動画やSNSへのあたたかなコメントもそうですが、
こうして、たまにイラストを描いていただける機会もちょっとだけあったりして、
カタチはどうあれ、本当に、それぞれにお気持ちが、すごく嬉しいんですよね。。。

なので、この二人を描いた2枚の絵をいただいた時も、
描いてくれた、そのお気持ちに喜んでいたのですが、後日。
本質的なものを見落としていたおばかな私は、それと気付くことで、
出口の見えない悩みから解放されることとなりました。


この二人を1枚に描いた絵をいただいたことが、ED動画完成の糸口となったのです。

 

◆小鳥


その絵は、ちょっとしたやりとりの中、贈ってくれたものでした。


けれど。


イラストのなかの少女たちは、……繰り返しとなりますが、
私の声をイメージして描いてくれたコ達。
別々の人物。けれど、ひとつの、でも、別々の、存在。


他者から見える、自分。
それが、「ひとつ」(ひとり)じゃないこと――まさに青天の霹靂だったんですよね。


私がずっと探そうとしていた「わたし」は、
ひとりじゃないといけないと思っていたことに気付いたんです。
カテゴリというか、ジャンルというか、
それを絞らないといけないって、勝手に思い込んでいたんですよね。

カワイイなら、カワイイ一辺倒。
クールなら、クール一辺倒。


あんなに雑多に、好きなものがやたらとたくさんある自分なのに(笑)
というか、それこそゲーム実況を通じて、
色んなおかしな自分の発見なんて、いくらでもやってきているだろうに、て(笑)

 

ただ、2枚を、その少女二人を個別に眺めていたときは気づけなくて、
今回1枚の絵として納まっていたから、気付けたのも事実なんですよね。
自分、ほんとに単純すぎてつらい、、、

自分が思っている「自分」を、"一人"に絞る必要はないということ、
それはつまり自分の多面性、多様性を肯定するということ。

無理にひとつに絞ろうとしていたから、「自分」なんてみつからなかったし、
見つけるのが難しいのも当然だよね、と。


なんだったら、動画をつくろうと思ったきっかけでもある、
女性二人のツインボーカル曲を私の直感が選んだのも、
まったく異なる声質のふたりに、そうした自分の多面性をメタ要素として重ねていたのかな、とも……
まぁ、そういうことまで考えを巡らせてしまう人間なんですよ慣れて?(ぇ)


――好きなものは、いくつだって同時に好きだといって言って良いし、同時に存在して、きっと良い。
それこそ私がライブ配信で使っている、コメントの読み上げソフト2つのように(笑)


固定概念からの解放。


だから。
それまでずっと自分が囚われて悩んでいた場所から救ってくれる、
そんな意味を持ったイラストだったんですよね(言い回しがいちいち大げさすぎるw)。

 

◆メロディ・ハレルヤ


こうして最後のピースを得た私は、晴れてED動画作成に着手。
それまで迷子になって置き去りになっていた2ヵ月前のその場所からようやく、離れることができました。
気付けば、イラストをいただいた日から二晩。


……あぁまたもう3時過ぎとかうそでしょだめたのしいやめられない……そんな状態で完成へとこぎつけました(笑)
なんでしょう、SSを書き上げる時のような、絵を描き上げるときのような、恍惚感?
あるいは、ささやかな、自己満足感。


本来ならば、このイラストは私が独り占めしてフヘヘヘヘとなるところでしたが(やめて)、
こんな素敵な絵はもっと世間に広めなければもったいない!という思いがあったのも、良い燃料となりました(笑)
御本人からも動画に使用して良いとおゆるしがでたのを良いことに、ほんと好き勝手です(^-^;


その線の一本一本。
とりどりの色、作成に費やされた時間にすら、
私たちがこれまで友人として交わした個人的な会話や思い出、
描き手さんとしてご自分と対話なさったであろう想いといった、
言葉にこそならないけれど、たくさんのメッセージが含まれていると私は思っています。
(それは、私が今までにほかのリスナーさんからいただいた絵にも共通して云えることです)


なので、その用途――もともとED動画用として書き下ろしていただいたわけではないので、
三者たるリスナーさんに観ていただいた際、ちょっと糖分が……ハッピーな要素が多いかもしれません(笑)


けれど、この絵のふたりは私の声から生まれたもの。
"まなと"から派生したもの……それはつまるところ、
私が、私の動画のなかで、リスナーさんにお見せすることのできるもの、の象徴でもあって。
そしてそれは決してひとつ(=属性を象徴する「ひとり」)に囚われず、いろんな色を持っている、
いろんな自分をお見せしても良いのだという、同時に自分への励まし?的な意味合いも在って。

この絵から感じるのは、無限の可能性。
優しさに満ちて、けれどどこか色香もあって。
このコたちはどんな風に話して、一体どんな物語が生まれるのだろう?という予感、想像の余地が詰まってる。


ゆえに、このイラストでなければ、このED動画は完成しなかった、のです。
(ここでいつかのtwitterのさえずりにつながって、ターンエンド!)


(とはいえこうしてさんざ書いてはいますが、ココへ囚われてもいけないので、
EDやOPについては、また定期的にアレンジなり、気の向くまま考えようと思います)

 

◆おしまい


この身は、ドーナツでできてる……。


ドーナツなのだから、いろいろと思い悩む必要も、ほんとうはないのだろうけれど(^-^;
でもそのおかげで気づくことのできる、広いセカイのことを、繋がれる世界があることを、"世界中のどこにいても繋がっている"ことの意味を、これからも立ち止まりながら、面倒くさいことでうじうじと悩みながら(笑)、知っていくのだと思います。

いつかヒトの姿を纏う日があるのかさえわかりませんが(笑)、
今はひとまずカタイ焦げ目は取り払われて。
少しスッキリとした心持ち(*^-^*)

 


素敵なイラストを私に贈ってくださったこと、

みかんちゃんには本当に感謝しかありません。。。

 

(本記事に登場したリニューアルエンディング動画は、2020/07/9以降の投稿分より実装しています)

 

 

以上です♪
最後までお付き合いくださって、ありがとうございました!


真夏兎◎まなと

 

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